第2話 「アンという名前」
たくさんの洗濯物を干し終わって気持ち良さげに空を仰いでいるアン。するとまだ日が高い中、エリーザが仕事から帰ってきました。アンは洗濯物を乾かしてくれるそよ風にジェーンと言う名前を付けていることをエリーザに教えてあげました。でも新しい子猫に付ける名前がどうしても浮かびません。アンのために絵本を借りてきたエリーザは、アンを誘って2人で一緒に森へベリーの実を摘みに行くことにします。木陰に座ってエリーザが読んでくれる勇者と金髪の乙女の物語を聞くうちに、アンはとうとう子猫の名前を思いつきました。子猫の名付け親になったアンは、エリーザから子どもたちの名前がどうして付いたかを聞かされるうちに、自分の名前は誰が付けたのかをとても知りたくなりました。日暮になり2人が家に戻ると、部屋の中はケンカするホーレスとエドワードのせいで騒がしく散らかっていました。アンは慌てて片付け始めますが、仕事から帰宅したジョアンナにしかられてしまいます。そこへバートもやってきましたが、バートは稼いだお金でまたお酒を飲んでいました。酔ったバートは咎めるジョアンナに手を上げ、部屋の荷物を足蹴にして出て行ってしまいます。夕食の後3人で散らかった中身を片付けていると、ジョアンナが荷からこぼれた美しいショールを手に取り、どうしてエリーザと言う名前を付けたのかを話し出しました。はっとしたアンが自分の名前のこともジョアンナに訊ねますが、疲れきったジョアンナは何も答えず、アンを残して行ってしまうのでした。