第13話 「サディという友達」
アンが学校に行き始めてから2週間ほどがたったある日、ミルドレッドが誕生日プレゼントの美しいブローチを学校に持って来ました。天使の絵のついたブローチを見たヘンダーソン先生は、天使は昔から良き者の願いを叶えてくれると皆に教えてくれます。ブローチを覗き込んだアンにミルドレッドが意地悪を言うと、アンも、天使だって嘘の問題を教えるような人の願いは叶えてくれっこないと言い返しました。授業が始まり、先生から昨日の試験を返してもらう生徒たち。アンはまた満点だと褒められましたが、2つの間違いをしてしまったミルドレッドはすまし顔のアンを悔しそうに見るばかりでした。その時、みすぼらしい格好をした少女が教室に入ってきました。少女はサディと言って、小さい子の面倒を見なくてはならずめったに学校に来れないため、アンはまだ会ったことがありませんでした。自分と同じ様な境遇のサディに、アンは2人が仲良くなれるかもしれない予感に目を輝かせます。ランチの時間になって、サディの隣に座ったアン。アンは天使へのお願いに桜色のリボンが欲しいと言うのですが、サディは病気にかかっているお母さんが良くなるようにお願いします。大人しいサディも面白いことを言ってばかりのアンに段々と打ち解けていきましたが、その頃、アンをやり込めたいミルドレッドが、ランドルフと一緒にこっそり良からぬたくらみを話し合っていたのです。