第15話 「ピクニックに行こう!」

ある日、アンがお弁当を食べている側でミルドレッドたちが日曜日の教会のピクニックについて話し合っていました。ピクニックが何かを知らなかったアンは、皆がどんなに素敵なことかを話すのを聞いてとても行ってみたいと思うのですが、教会に寄付をしていない家の子どもは参加できないのだとミルドレッドたちに意地悪を言われてしまいます。帰り道、慰めてくれるランドルフを横目に、ジョアンナおばさんに何とかお願いして教会に寄付を持っていけば良いと憤るアンでしたが、貧しいトーマス家のどこにそんなお金があるのでしょうか。寄付なんかしたって神様は貧しいものに何の助けもくれやしないとジョアンナは言い放ち、アンが夕食の準備を手伝っている間も、仕事から戻ったバートのポケットにタバコを見つけては小言を言い出す始末です。ところが、バートが線路を引くきつい作業を引き受けたためにいつもの3倍のお給料を前金で貰えることを告げた途端、ジョアンナは突然の幸運に浮き浮きとなり、食事の間中お金を何に使おうか頭を悩ませ始めます。心の中で期待しながらも黙っていたアン。ホーレスたちがカメが欲しいと騒ぐ中、そんなアンにバートが欲しいものがないのか尋ねてきました。決意したアンがピクニックの話をすると、意外にもバートはアンの味方になってジョアンナを説得しだしました。しかし段々悪口の言い合いになり、二人はとうとうけんかを始めてしまいます。外に追い出されてしまった子どもたちはポーチに並んでため息をついていましたが、やがてジョアンナが飛び出してきて大声でアンを呼びつけました。なんと、バートがタバコを止める約束をジョアンナとすることで、アンはピクニックに行けることになったのです。

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