第38話 「花咲ける朝に」

自分を捨てたと思い込んでいた母親と再会したエドナ。いまや誤解も解け、二人は雨の中でしっかりと抱き合い喜びの涙を流していました。アンはそんなエドナたちを穏やかな気持ちで見ていましたが、院長先生に自分がまた規則を破ってしまった事を正直に話すと、再び反省の部屋に入ることになってしまいました。テッサはアンを心配してミス・ケールの元へ行き、アンが本当にプリンスエドワード島に行かないと院長先生に告げたのかを尋ねます。そしてテッサは、アンがそう決めたのは自分とデラのためではないかと気づきました。居ても立ってもいられずアンの居る反省の部屋までやって来たテッサ。テッサはドア越しにアンに自分たちを置いて行くように話すのですが、アンは今更プリンスエドワード島に行きたいと願っても、規則を破りすぎてしまった自分はもう選ばれないだろうと、既にあきらめてしまっていました。そろそろ夜が明けようとする頃、雨に打たれたためかアンは気分が優れず、一人反省の部屋で眠れないまま毛布の下で体を小さくしていました。ふと、壁に刻まれたエイミー・トンプソンの文字に目を留めたアンは、エイミーの幽霊が今も自分の近くに居るような気がして怖くなってきます。するとその時、廊下から足音がこちらに近づいてくるのが聞こえてきました。驚くアンの前でドアが静かに開かれていくと、そこにはランプを掲げた院長先生が立っていたのです。

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