人は何のために生き、何のために愛するのか・・・心の暗闇を照らし出す美しい魂の輝き
革命のパリ、ジャン・ヴァルジャンを追い続ける冷酷なジャヴェール警部からの手に汗握る逃亡、情熱に 燃える青年マリウスと成長したコゼットの美しい恋の物語。
幼いコゼットを連れパリからやってきた母・ファンティーヌは、仕事を探してモンフェルメイユ村までやってきました。子連れではどこからも雇ってもらえず、とうとうパリからこの田舎の村まで流れてきたのです。そこでファンティーヌは、養育費を騙し取ろうとする村の宿屋ワーテルロー亭のテナルディエ夫婦にだまされ、愛する娘を預けて大きな工場のあるモントルイユ・シュル・メールの町へと更に働きに出ることを決断します。
「いつか必ず迎えに来る」母の言葉を信じ、哀しみを堪えるコゼット。仕事を探すファンティーヌは町の市長を務めている優しく親切な紳士マドーレーヌに出会います。
しかし、彼の本当の名はジャン・ヴァルジャンと言って、貧しい家族に与えるために一塊りのパンを盗んだことで投獄され脱獄を繰り返して19年間を刑務所で過ごした過去を持っていました。 牢獄を出所した後も心が荒れ果てたジャン・ヴァルジャンは一人の神父に出会い、希望を取り戻し、過去を秘めたまま今では町の人のために大きな工場を経営し、市長という大役を果たしていたのです。
一方宿屋を営む強欲なテナルディエ夫婦に預けられたコゼットは、使用人として働かされるつらい毎日を送りますが、夫婦や宿の娘たちの仕打ちにも負けず、愛らしく力強く成長していきます。
やがて、無理な生活がたたり病に倒れたファンティーヌの願いを受けたマドレーヌとコゼットが出会い、運命のドラマは原作にないオリジナルの登場人物やエピソードも加えて、壮大に展開して行きます。