はぐれてしまったミーナを、ポルフィは町中で必死に探し回っていた。混乱しているミーナは街道をひたすら歩いていたが、途中でトラックに乗ったおばさんに拾われ、パトラの港へと行ってしまう。そのころ救護所では、見つからない二人を心配してみんなが帰りを待っていた。「いつまでも親友」と約束したポルフィを思って落ち込むザイミスを、エレナは慰めるしかなかった。賑やかなパトラの港の居酒屋では、旅の一座が商売に精を出していた。一座のイザベラは、港をさまよっているミーナに亡くした娘の面影を重ね、じっと見入ってしまう。イザベラはミーナに声をかけるが、ミーナは港を行き交う人の中にアネークの後姿そっくりの女性を見つけ、イザベラを振り切って行ってしまう。ミーナは母に似た女性を追いかけて船に乗り込んでしまうが、思わず抱きついてしまい人違いであることに気づく。しかしその時、船はミーナを乗せたまま出港してしまう。