第19話 「イタリアの港で」


(2008年05月11日)

19.jpgイタリアの大地に降り立ったポルフィ。小さな港の広場で、ポルフィはまだ朝食も取っていないことに気づき、何か食べようとそばの屋台に立ち寄った。ポルフィがポテトを買おうと差し出したギリシャのお金は、イタリアでは使えないものだった。戸惑うポルフィのために、屋台の主人が代わりに両替をしてきてくれるが、駄賃とばかりにお金を半分抜き取られてしまう。しかし、その場に居合わせた少年レオンがお金を取り返してくれた上に、港にいた不良たちからも助けてくれたのだった。レオンは行く当てのないポルフィを自分の親方マリオの元に連れて行く。ポルフィのあまりにも無謀な旅にレオンは叱咤するが、ポルフィの身の上話を聞き涙したマリオと妻のコンスタンツェは、しばらく自分の整備工場で整備工としての修行をするよう提案する。そして託されたタクシーの修理を一人でこなすという初仕事を無事に終えたポルフィ。自分も戦争で家族を失っていたレオンは、ポルフィに自分の工具の一部と、蓋付きのコンパスをくれるのだった。