リュックを背負い出発を待つポルフィに、レオンは『まずは自分を助けろ、そうすれば神が助けてくれる』と旅立ちの言葉を贈る。内緒でアポロを連れ込んだ最新式の列車は、ポルフィにとって車とはまた違った興味を引くものだった。後から乗り込んできた妊婦や旅の男と話し込むうちに、行きたい方角とは違う列車だと知ったポルフィは、慌ててちょうど停止した駅に飛び降りた。周りは荒地ばかり出途方に暮れるポルフィが、遠くの岩山に見つけて向かった不思議な町は、洞窟の街・サッシだった。洞窟の家々が立ち並ぶ不思議な光景に、驚くポルフィ。人の気配が全くない町をさ迷ううちに、一人の少年を見つけるが、ポルフィの姿を見て逃げるようにどこかへ行ってしまった。後を追ったポルフィは、同じような岩の壁の入り組んだ町の中で自分がどこにいるのか分からなくなってしまう。夕闇が迫り辺りが暗くなってきて困ったポルフィは、ある一軒の家にこっそり入って夜を明かすことにする。