ポルフィは今日も、村の道を走る車が給油機のない一家のステーションを通り過ぎてしまうことを残念がっていた。そこへ興奮したザイミスがやって来る。ザイミスは弟か妹ができることになり、良い兄になる秘訣を教えてくれるようポルフィにせがむ。ミーナはすっかり映画のセリフを覚えてヒロインになりきっている。ステーションのことばかり考えていたポルフィは、とうとうあることを思いつき、ザイミスに反対されても聞き入れずにいた。ある夜、ポルフィはこっそり家を抜け出すと、近所の道路にわざとクギをばらまいてしまう。ところが暗い帰り道を歩きながら、だんだんと反省の気持ちがこみ上げたポルフィは、まいたクギを拾うために道路へ戻って行くのだが…。
旅立ったアレッシアのことを考えていたポルフィの元に、彼女から手紙が届く。ミーナにからかわれながらも、ポルフィはアレッシアの言葉を読んで聞かせるのだった。村には続々と車が通りかかるが、給油ができないポルフィの家のステーションを通り過ぎてしまう。クリストフォールは何かを考え込むと、家族を連れて久しぶりにヤニーナの町へ出かけることにした。ポルフィは町で初めてガソリンスタンドを見て給油機に目を輝かせ、ミーナは「パリの花束」という映画にたちまち夢中になった。クリストフォールは3人が映画を見ている間に銀行を訪ねていたが、給油機を買うための融資は断られてしまう。村へ帰る前にレストランで食事を済ませたポルフィたちは、偶然にアネークの昔の友人と再会する。
パタゴス大ステーションにイタリアからトラックがやって来た。輸送の仕事をしているジャンニと娘のアレッシアは、米軍基地への引越し荷物を運んでいた。小さな修理工場をアレッシアにバカにされ、ポルフィは彼女とケンカをしてしまうが、パタゴス家ではジャンニの仕事が終わるまでアレッシアを預かることになった。ポルフィとミーナに案内された教会で、アレッシアは去年亡くなったばかりの母のために祈りを捧げる。ポルフィは彼女の天国の母親に聞こえるよう教会の鐘をたくさん鳴らした。夜になって、アネークの家庭料理を嬉しそうに味わうアレッシア。やがて去っていくアレッシアに、ポルフィはほのかな恋心を抱く。
一家の修理工場の建設が始まった。自分でも修理の勉強をしたくてたまらないポルフィは、授業をさぼり学校を抜け出そうとする。しかしザイミスに見つかってしまい、2人の仲は気まずくなってしまった。クリストフォールは村の知人に建設を手伝ってもらって工場を完成させるが、開業早々に客足が途絶えてしまって悩むポルフィ。そんなポルフィを心配したザイミスはポルフィの家を訪れ、大きい看板を造ろうと提案する。一生懸命に作業をしながら、ようやく2人は仲直りできた。出来上がった「パタゴス大ステーション」の看板を見たクリストフォールからお礼を言われ、ポルフィは自分のしてしまったことを父に打ち明ける。謝るポルフィに、クリストフォールはウソをつくとこはいけないと諭す。