第21話 「ドーラとの別れ」


(2008年05月25日)

21.jpg洞窟の町に住む老婆ドーラの家に泊めてもらったポルフィ。朝食の良い匂いに起こされたポルフィを、ドーラはかいがいしく世話を焼く。しかしポルフィは、貰ったキャンディーをおいしそうに食べる自分を見ていたドーラの笑顔に、ほんの少し違和感を覚えてしまう。その時、父の形見の工具が入ったリュックが室内に見当たらないことに気づいて、ポルフィはドーラの家を慌てて飛び出してしまった。迷路のような街の中でますます迷ってしまったポルフィは、再び見かけた少年チロに助けを求める。チロは、ポルフィの困り果てた姿を見て一緒にリュックを探してくれたが見つからない。困ったチロは祖父ガスパロに頼むことにしてポルフィを家に連れ帰ると、街の人々がみんなでリュックを探してくれることになった。落ち着かないポルフィをなだめるガスパロ。ドーラの昔からの知り合いだと告げるガスパロは、ポルフィにこの洞窟の町が1000年よりも昔からギリシャとつながっていたと教えてくれるのだった。