第40話 「国境を目指して」


(2008年10月05日)

40.jpg田園ののどかな風景に囲まれ、人気のない一本道を歩いているポルフィ。通りかかった納屋を覗いてみると、中にはふかふかの藁がベットのように広がっていた。ポルフィは思わず手足を伸ばしてくつろぐ内に寝入ってしまう。しばらくしてポルフィをゆすり起こしたのは、納屋の持ち主の青年・ミケーレだった。ポルフィは無礼をわびて出て行こうとするが、納屋の中に置かれているたくさんの絵に気づき感心する。ポルフィに絵をほめられてミケーレが一転して機嫌をなおすと、そのまま2人は夜まで互いに話し込む。ミケーレはパリに行って画家になる夢をポルフィに熱心に語る。しかしミケーレの家族は、働かず夢ばかり追っている息子のことを嘆いていた。ポルフィは母親に咎められても反抗するミケーレの様子に驚き、じっと考え込む。翌朝、再び母親と口論になったミケーレがポルフィと一緒に家を出ようとすると、ポルフィは家族の大切さが分からないミケーレを「馬鹿だ」と怒鳴りつけ、そのまま一人立ち去っていくのだった。