第46話 「パリのめぐり逢い」


(2008年11月16日)

46.jpg泊めてもらったローズのアパートのソファの上で、ポルフィは差し込んでくる朝日に目を覚ました。朝になって仕事から戻ってきて、今から眠ると言うローズ。これからどうするかを聞かれると、ポルフィは働きながらミーナを探す決心を伝える。しかし、再び立ち寄った親切なパン屋の主人からパリがどれだけ広い街かを教えてもらうと、ポルフィは不安な気持ちを感じてしまう。ポルフィを雇い入れたギリシャ料理店の主人クサロは、ポルフィの仕事ぶりにいちいち文句を付け、ポルフィがお客さんから貰ったチップも巻き上げてしまうような男だった。夜になり、山ほどの仕事を終えてローズのアパートに戻ってきたポルフィは、とうとうパリにやって来たとザイミスに宛てて手紙を書き始める。その頃、ミーナが占いをするイザベラの横でいつものように歌を口ずさんでいると、街角に偶然女優のティファニーが乗る車が止まっていた。自分の映画に出る子役を探していたティファニーは、客引きをしているミーナの姿に目を留め、その歌声に熱心に耳を澄ませていた。