ポルフィは今日も、村の道を走る車が給油機のない一家のステーションを通り過ぎてしまうことを残念がっていた。そこへ興奮したザイミスがやって来る。ザイミスは弟か妹ができることになり、良い兄になる秘訣を教えてくれるようポルフィにせがむ。ミーナはすっかり映画のセリフを覚えてヒロインになりきっている。ステーションのことばかり考えていたポルフィは、とうとうあることを思いつき、ザイミスに反対されても聞き入れずにいた。ある夜、ポルフィはこっそり家を抜け出すと、近所の道路にわざとクギをばらまいてしまう。ところが暗い帰り道を歩きながら、だんだんと反省の気持ちがこみ上げたポルフィは、まいたクギを拾うために道路へ戻って行くのだが…。