日本アニメーション創業40周年を記念して、今夏東武百貨店 池袋店にて開催された企画展「THE 世界名作劇場展~制作スタジオ・日本アニメーション 40年のしごと~」が、北海道帯広の藤丸百貨店に会場を移して開催!
創業時から目指し続ける「世界中の子どもたちと家族に向けた、心を豊かに育むアニメーションづくり」。
夢と感動がいっぱいの、心温まる作品を生み出してきた製作過程にスポットを当て、アニメーションの礎を築いた「職人」たちによる、北海道初公開となる貴重な制作資料や原画などを展示。
映像、立体物なども交え、綿密な世界観づくり、魅力的なキャラクター設定、温かみを感じる作画など、「世界名作劇場」シリーズを中心としたアニメーション製作の舞台裏を公開いたします。
■会期 | 2015年12月23日(水)~2016年1月11日(月) 午前10時~午後7時 ※1月1日は休業日となります。 ※最終日は午後4時閉場、入場は各日閉場30分前まで。 |
■会場 | 藤丸百貨店 7F催事場 |
■主催 | 十勝毎日新聞社、藤丸 |
■協力 | 北海道文化放送 |
■特別協力 | 日本アニメーション(株) |
■後援 | 北海道新聞帯広支社、HBC帯広放送局、STV帯広放送局、HTB帯広支社、帯広シティーケーブル、FM-JAGA、FM-ウイング |
■企画制作 | 東映(株) |
■入場料 | 大人(高校生以上)800円、小人(小・中学生)500円 ※未就学児は無料 |
■お問合せ | 藤丸 TEL.(代表)0155-24-2101 ホームページ:http://www.fujimaru.co.jp/ |
1.「世界名作劇場」シリーズほか キャラクター設定の原画100点
これまで門外不出とされてきた、アニメづくりの基盤ともいえるキャラクター設定の原画を公開します。
『フランダースの犬』『母をたずねて三千里』『あらいぐまラスカル』『赤毛のアン』をはじめとした1970年代の作品から、『小公女セーラ』『愛の若草物語』『ロミオの青い空』、そして2009年の『こんにちはアン ~Before Green Gables』に続くまで、世代を越えて”感動”を伝えてきた「世界名作劇場」シリーズや、『未来少年コナン』『みつばちマーヤの冒険』など日本アニメーションを代表する作品の数々。登場する魅力的なキャラクターの設定や、物語の人々の生活の様子まで感じとれる美術設定を見ながら、作品の魅力に触れる事ができます。
今では貴重なセル画、放送当時の懐かしいグッズなども展示します。
2.アニメを作る前のアイデアが満載!イメージボードや初期スケッチ
アニメを制作する最初の段階で、その物語の世界観、キャラクターの見た目や性格など、制作スタッフが共有するために描かれたものが「イメージボード」です。これらは監督や作画監督が描くことが多く、企画の初期段階ならではのアイデアが満載で、鉛筆の線から、描き手の温かみを感じる事ができます。今回、貴重なイメージボードも多数展示します。
特に、あの宮崎駿氏・高畑勲氏をはじめ数多くのアニメーター達に影響を与え、「アニメーションの神様」と称される森やすじ氏による『フランダースの犬』『シートン動物記 くまの子ジャッキー』『シートン動物記 りすのバナー』のイメージボード、『あらいぐまラスカル』『みつばちマーヤの冒険』の監督である遠藤政治(まさはる)氏による初期のラスカルやマーヤのスケッチは必見です。
日本における初期の本格的な商業用アニメーションの発足に携わり、指導的な役割を果たした。数々の児童向けアニメーション映画・テレビ番組制作に参画し、日本最初のカラー長編漫画映画『白蛇伝』など、長編漫画映画の製作にも携わる。『太陽の王子 ホルスの大冒険』『長靴をはいた猫』など長・短編アニメ製作を通じて、その後第一線で活躍することになる多くの人材〔高畑勲、小田部羊一、宮崎駿、杉井ギサブローなど〕を育成。1975年より日本アニメーションでメインスタッフとして携わり、『フランダースの犬』など、TVアニメの創生期に大きく寄与した。
3.宮崎 駿 直筆の『赤毛のアン』レイアウト原画30点
1974年、高畑勲氏とともに日本アニメーション(※当時は前身のズイヨー映像)に入社し、1978年の『未来少年コナン』で初監督を務めた宮崎駿氏。1979年の「世界名作劇場」第5作目である『赤毛のアン』は、高畑氏が演出・脚本を、場面設定を宮崎氏が担当しました。当時のレイアウト原画を一挙公開いたします。
4.空気までも描いた美術監督・井岡雅宏氏、椋尾篁(むくお たかむら)氏による背景美術の世界
アンが成長していくグリーン・ゲイブルズの家、マルコが旅したアルゼンチンのはてしない荒野、フローネが裸足でかけた白い砂浜…。「世界名作劇場」には世界各地の様々な国や地域が登場します。背景美術は景色や風、漂う空気、木々の1本1本、登場人物の生活までも鮮やかな色彩で表現し、数多くの名シーンを支えてきました。
その中でも『赤毛のアン』『ふしぎな島のフローネ』『みつばちマーヤの冒険』などを担当した井岡雅宏氏、『母をたずねて三千里』を担当した椋尾篁(むくお たかむら)氏、『ロミオの青い空』を担当した川口正明氏を中心に、美術監督の背景画を多数展示します。
東映動画、ズイヨー映像での経験を経て、1975年より日本アニメーションで「世界名作劇場」を中心に美術監督を務める。
1983年にパンメディアに移籍後、間もなくして体調悪化のため降板。1985年に44歳の若さでこの世を去る。
豊かな色彩感覚に裏打ちされた、絵画的レアリスムが画風の特色。宮崎駿、高畑勲をはじめ、業界内外でその技術は高く評価されている。
●『赤毛のアン』のシーンを完全再現!「アンの窓辺」で写真撮影
グリーンゲイブルズの部屋の窓辺で空想をふくらませるアン。アンの窓辺を実寸で再現し、記念撮影を楽しんでいただけます。
●スペシャルシアター
12月23日から公開される『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』、1月16日から公開される映画『シンドバッド 魔法のランプと動く島』の告知映像をはじめ、これまで日本アニメーションが手がけた企業CM、キャンペーン映像などを一挙にご覧いただけます。短尺ながらも温かみのあるストーリーが好評を博した、今では見られない貴重な映像も公開します。
THE 世界名作劇場展では貴重な原画を使用した展覧会限定のオリジナル商品を取りそろえております。
ここでは、その一部をご紹介いたします。