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日本アニメーションが創り出してきた作品群の制作過程にスポットを当てた企画展「THE 世界名作劇場展~制作スタジオ・日本アニメーション 40年のしごと~」が、岡山県立美術館にて開催されます。

1975年に創立された制作スタジオ・日本アニメーションは、「フランダースの犬」や「あらいぐまラスカル」などで知られる『世界名作劇場』シリーズ(全26作品)のほか、数々の人気作品を世に生み出しています。
魅力的なキャラクターと心温まるストーリー、綿密な世界観で作り上げられた『世界名作劇場』シリーズは、今もなお名作アニメとして人々に親しまれていますが、その制作の背景には豊かな表現力と確かな完成度で高い評価を得た「職人」たちの存在がありました。
本展では『世界名作劇場』シリーズを中心に、貴重な設定資料や原画のほか、映像や立体物など約300点を一堂に展示します。アニメーションの礎を築いた「職人」たちによる制作過程にスポットをあて、日本アニメーション40年の軌跡とともにご紹介します。

■会期 2017年3月17日(金)~2017年5月7日(日)
9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
※3月17日(金)は10:00開館
※3月24日(金)、4月28日(金)は19:00まで開館
■休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)◎GW期間中、5月1日(月)は特別開館
■観覧料

[前売券] 800円(一般のみ)、ペア1,400円(一般2枚/1人で2回の利用も可)

※3月16日(木)まで販売

[オリジナル缶バッジ付前売券]※セブンイレブンのみ販売
【岡山会場限定】ラスカル缶バッジ付前売り券 900円(一般のみ/1,000枚限定)
[当日券] 一般 1,100円、65歳以上 900円、高大生 700円、小中学生 500円
年齢を確認出来る証明書をご持参ください/20名以上の団体は2割引き

[前売り券販売所]
岡山県立美術館ミュージアムショップ、山陽新聞社サービスセンター、岡山県内主要プレイガイド、セブンイレブン(http://7ticket.jp/s/051133)、ローソンチケット(Lコード:61426)、チケットぴあ・サークルK・サンクス(各店共通Pコード:768-041)

■会場 岡山県立美術館
■所在地 〒700-0814 岡山市北区天神町8-48
■主催 岡山県立美術館、山陽新聞社、岡山放送
■特別協賛 両備システムズ
■特別協力 日本アニメーション(株)
■企画制作 東映株式会社
■後援 岡山県教育委員会、岡山市教育委員会、公益財団法人岡山県郷土文化財団、公益社団法人岡山県文化連盟、FM岡山、レディオモモ、FMくらしき、oniビジョン
■お問合せ ホームページ:http://www.ohk.co.jp/event/sekaimeisaku/
岡山県立美術館 TEL:086-225-4800

 

 展示の4つの見どころ

1.キャラクター設定の原画約100点展示

アニメづくりの基盤ともいえるキャラクター設定の原画を公開!
今では貴重なセル画、放送当時の懐かしいグッズなども展示します。

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2.宮崎 駿氏 直筆の『赤毛のアン』レイアウト約30点展示!

岡山県出身の高畑勲が演出・脚本を、場面設定を宮崎駿が担当した、世界名作劇場の第5作目「赤毛のアン」。本展で初公開となる当時のレイアウト原画を一挙公開します。

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3.森やすじ、遠藤政治のイメージボードや初期スケッチ展示

アニメーションの企画段階ならではのアイデアが満載のイメージボード。「フランダースの犬」をはじめ初期のラスカルなどの貴重なスケッチは必見です。

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■「アニメーションの神様」森やすじ氏とは?
森 康二(もり やすじ 1925年1月28日 – 1992年9月5日)/アニメーター、絵本作家。

 

日本における初期の本格的な商業用アニメーションの発足に携わり、指導的な役割を果たした。数々の児童向けアニメーション映画・テレビ番組制作に参画し、日本最初のカラー長編漫画映画『白蛇伝』など、長編漫画映画の製作にも携わる。『太陽の王子 ホルスの大冒険』『長靴をはいた猫』など長・短編アニメ製作を通じて、その後第一線で活躍することになる多くの人材〔高畑勲、小田部羊一、宮崎駿、杉井ギサブローなど〕を育成。1975年より日本アニメーションでメインスタッフとして携わり、『フランダースの犬』など、TVアニメの創生期に大きく寄与した。

4.井岡雅宏氏、椋尾篁(むくお たかむら)氏による背景美術の世界

世界各地の様々な国や地域、登場人物の生活までも鮮やかな色彩で描き、数多くのシーンを支えてきた背景美術。美術監督が手掛けてきた背景画を多数展示します。

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■井岡 雅宏(いおか まさひろ)
1941年生まれ、北海道出身。
数々のアニメーションの背景画を描き、美術監督として活躍。

 

東映動画、ズイヨー映像での経験を経て、1975年より日本アニメーションで「世界名作劇場」を中心に美術監督を務める。
1983年にパンメディアに移籍後、間もなくして体調悪化のため降板。1985年に44歳の若さでこの世を去る。
豊かな色彩感覚に裏打ちされた、絵画的レアリスムが画風の特色。宮崎駿、高畑勲をはじめ、業界内外でその技術は高く評価されている。

 

 関連イベント
  • 記念トーク「世界名作劇場とその技術 ~テレビアニメの黄金時代を支えた人々」

    本展図録執筆者であるちばかおり氏に、『世界名作劇場』シリーズの特色や「職人」たちが果たした役割などについてお話し頂きます。
    日時:4月1日(土)14:00~15:00(13:30開場)
    会場:2階ホール(先着210名)
    講師:ちばかおり(アニメーション及び児童文学研究家)

  • 記念撮影会「ラスカルがやってくる!」

    日時:3月17日(金)13:00/15:00から
       3月18日(土)、4月22日(土)、23日(日)
       10:00/13:00/15:00から
    定員:各回35組(※要観覧券)
    その他:カメラ持参/開始30分前より整理券配布
    ※3月17日は開会式(9:40~)にもラスカルが登場!

  • 美術館講座「ネロが憧れたルーベンスの世界」

    「フランダースの犬」の主人公ネロが憧れたルーベンス作品について、当館学芸員による講座を開催します。
    日時:4月8日(土)14:00~15:30(13:30開場)
    会場:地下1階講義室(先着70名)
    講師:橋村直樹(学芸員)

  • 演奏会「『世界名作劇場』の舞台を巡る音楽の旅」

    日時:4月15日(土)14:00~15:00(13:30開場)
    会場:2階ホール(先着210名)
    演奏:岡山フィルハーモニック管弦楽団メンバーによる室内楽と歌唱

  • 美術の夕べ 「担当学芸員によるフロアレクチャー」

    日時:3月24日(金)、4月28日(金)18:00~19:00
    会場:地下1階展示室(※要観覧券)

  • 『世界名作劇場』絵本の読み聞かせ

    日時:5月6日(土)、7日(日)各日10:00から
    会場:地下1階展示室(※要観覧券)
    読み手:岡山県立美術館ボランティアスタッフ

 展覧会オリジナルグッズ販売

貴重な原画を使用した商品等、展覧会限定のオリジナル商品を取り揃えております。