『ちびまる子ちゃん』に放送開始当時から出演していたナレーション担当のキートン山田さんが3月28日(日)の放送で番組を卒業することが決まりました。3月28日(日)の放送は、春らしく桜にまつわるお話となります。その中でもまる子と家族を中心にいつも通り、にぎやかでほのぼのとした内容のお話をお届けします。
お話の最後には、これまで31年もの長きにわたって、『ちびまる子ちゃん』のナレーションを担当して下さったキートン山田さんを送り出す、ちょっとしたサプライズも準備しています。キートンさんの小気味良いツッコミと、まる子や登場人物たちを見守る温かいナレーションを聞くことができる最後のエピソードとなります。是非ご覧ください。
<放送時間>
2021年3月28日(日)18時~18時30分
<あらすじ>
ある春の日。夜桜会のことを聞いたまる子。翌日、さくら家も夜桜会に行くことになったのだが、朝から次々に起こる不運。これは出かけるなという知らせ…?果たして夜桜会には行けるのか?
<キートン山田さんコメント>
Q.今回のお話は、いつものナレーションとはちょっと違った登場でした。工夫したことは?
A.「もともとナレーションよりせりふが好きなんですが、ナレーション以外のせりふだったので、たった2言でしたが、難しかったです。でもナレーションでは出せない感情が出せて、役者に戻ったようでうれしかったです」
Q.31年という長い期間、演じてこられましたが、一番の思い出といえば?
A.「さくらさんが亡くなったことだね。実はさくらさんが亡くなった時には、ぼくは心の中で、”75歳になったら『ちびまる子ちゃん』を卒業させてもらう”って決めていたんですが、まださくらさんに言える段階ではなくて。できれば今日、この時にさくらさんに言いたかったな。それが一番残念なことかな。実はさくらさんのお別れ会で、さくらさんの生い立ちをナレーションで語ったんです。TARAKOさんと2人で。でも感謝するにはすでに遅く、一言ありがとうと言いたかった」
Q.ナレーション以外で演じてみたかったちびまる子ちゃんのキャラクターは?
A.「ほとんど小学生の役だから、ないですが、変なおじさんとかやりたいよね、そういうの好きだから。ナレーションって声とか抑揚とか幅が狭くて、自分の間を作りづらい。尺にぴたっと入れなければいけないし、自分を捨てないとできないし、”思い”とかをいれづらいので苦手意識がずっとありました。だから、なんとかしようという思いで満足できなかったことが長く続けられた秘訣(ひけつ)かな」
Q.新ナレーションさんへ一言。
A.「どなたかわかりませんが、その人の世界で良いと思う。その方がぼくも楽かな。潔く別の方だとわかるようにやってくれたら良いなと思いますね。”かわりましたよ!”っていう方が良いとぼくは思う。これからは『ちびまる子ちゃん』をお客さんとして見続けていきます」
Q.ファンのみなさんへの気持ちを一言。
A.「ファンの皆さんもですし、番組は大勢のスタッフで作られていて、特に『ちびまる子ちゃん』は同じ番組を31年間続ける上で、大勢のスタッフと関わってきたので、そのみなさん方に感謝したい。こんな長寿番組に出会うのは一生に一度あるかないかですよね。たくさんあるナレーションのお仕事の中で一番気を遣うのはこの『ちびまる子ちゃん』なんです。せりふの分量は少ないけど、勢いでできないから、体調とかも含めて一番気を使う。この年までやってこられたことに、スタッフのみなさんに感謝です」
<番組スタッフ一同コメント>
「31年間、1445回もの間、おかしみがあり温かみのあるお声で、いつもまる子たちを、そして番組を支えてくださり本当にありがとうございました!キートンさんには感謝しかありません。本当にお疲れ様でした!ご卒業されるこの『ある春の一日』をキートンさんにささげます。いつも応援して下さる視聴者のみなさま、この特別な30分をどうぞ最後の最後までお見逃しなく!」
【ちびまる子ちゃんフジテレビHP】
https://www.fujitv.co.jp/b_hp/maruko/