世界名作劇場「こんにちは アン ~Before Green Gables」
1979年に発表されたアニメ「赤毛のアン」が、2009年の今年、放送30周年を迎えました。
L.M.モンゴメリよって生み出された物語「赤毛のアン」。世界的に人気の高い作品を元に制作されたアニメーションは、30年の時が流れてもなお色褪せることなく多くの人たちに感動を与え続けています。昨年には原作も出版100周年という記念の年を迎え、「赤毛のアン」の人気が再び高まってきました。
この2つの周年を記念し、モンゴメリの生まれたカナダで新しく誕生した赤毛のアン・シャーリーの物語「こんにちは アン」を、世界名作劇場第26作品としてこのたび発表いたします。
1975年に始まった世界名作劇場シリーズも、今では母親、祖母の年代となったファンがその子どもたちと一緒に楽しむ時代となりました。日本アニメーションは、「こんにちは アン ~Before Green Gables」を、いつの時代も変わらず親子が安心して見ることができ、親から子に伝わってきた物語の良さ、素晴らしさを感じる事のできるアニメーション作品としてお届けしていきます。
原作のご紹介
この作品は、カナダの著名な児童文学作家バッジ・ウィルソン(Budge Wilson)が、モンゴメリ財団から依頼され、「赤毛のアン」100周年を記念して執筆した物語です。北米ではペンギンブックスから2008年2月に、日本では新潮社から同年7月に刊行されました。ストーリーは、アンがマシュウとマリラに出会う前の11年間の生い立ちを、力強い筆致で綴った続編です。里親の元で貧さと労働に明け暮れる厳しい生活のなかで、そのたぐいまれな想像力を駆使して希望を失わずに生きる、常に前向きで豊かな感情溢れる少女アン・シャーリーの原点を描き出しています。
アニメーション化にあたっては、人気の高い前作の物語作りを踏襲した上で、スタッフ・キャストとともに新しいアンの世界を作り出します。
「こんにちは アン ~Before Green Gables」によって新たに開かれた扉の先にある“世界で最も有名な赤毛の少女アン・シャーリー”の知られざる幼い時代のエピソードは、今迄のファン層にも十二分にアピールし、また子どもたちにとっては、長く読み継がれてきた名作文学に初めて親しむきっかけとなるでしょう。
原作: Budge Wilson(バッジ・ウィルソン) 「Before Green Gables」
2008年2月/ペンギンブックス刊
日本語訳: 「こんにちは アン」上・下  宇佐川 晶子訳
2008年7月/新潮文庫刊
新潮文庫のページへ  http://www.shinchosha.co.jp/bunko/