世界名作劇場 レ・ミゼラブル 少女コゼット

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第31話 穏やかなプリュメ通り

テナルディエのたくらみから辛くもコゼットの元に戻ることができたジャン・ヴァルジャンは、腕に負った傷のせいで体を弱らせてしまった。コゼットから事情を尋ねられても安心させようとなだめるばかりで、ジャンは全てを自分の胸の中に収めようとする。そんな自分をかいがいしく世話するコゼットの姿に、ジャンは家庭の温かさを知ることのできた幸せを静かに神に感謝するのだった。一方マリウスは、テナルディエの正体に動揺したまま、ゴルボー屋敷を出てクールフェラックのところに転がり込む。コゼットと会えないつらさに、ABCの友の会の誘いにも気が進まないまま翻訳の仕事に励んでいたが、街中で耳にしたパトロンミネットの噂を聞き、一つの決心をする。
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第32話 あの日の面影

仲間たちとフォルス監獄に囚われたままのテナルディエは、ジャン・ヴァルジャンへの復讐を誓い、脱獄の機会をじっとうかがっていた。家族と離れて一人になったエポニーヌは、マリウスを慕って再びゴルボー屋敷へとやってきたが、マリウスの居所は分からないままだった。屋敷を出てパリをさまようエポニーヌは、とうとうリュクサンブール公園でマリウスを見つけ、こっそり後をつけて行くが再び見失ってしまう。その頃オーステルリッツ村へとマブーフを訪ねたマリウスは、マブーフが生活に困窮している様子を心配しながらも、自らの心の迷いを静かに打ち明けるのだった。

第33話 あきらめかけた再会

ようやく元気になり、コゼットに見送られて旅支度で馬車に乗り込むジャン。御者に告げた行き先は、幼いコゼットが育ったモンフェルメイユ村だった。トゥーサンと一緒に留守を守っていたコゼットは、ある晩庭で不審な物音を耳にする。しかしその音の正体は、名乗り出ることができずにこっそり屋敷の様子を伺っていたマリウスだった。帰宅したジャンはコゼットから話を聞かされるが、気に病まないように安心させる。しかし、内心ジャンは、屋敷がジャヴェールに突き止められてしまったのではと不安になっていた。一方コゼットも、物音の主にマリウスの姿を重ねて想いを馳せていた。

第34話 象の中の子供たち

とうとう再会できたマリウスとコゼット。夜の庭でひそやかに言葉を交わすうち、コゼットは幼い頃の身の上を打ち明け、自分を助けてくれたガブローシュのことをマリウスに伝える。そして、ジャンが懸命に救おうとしているパリの子どもたちの幸せを願うのだった。コゼットに会えぬままのガブローシュは、シュシュとともにパリの街でたくましく暮らしていたが、ある日お腹をすかせて町をさ迷っていた兄弟と出会う。身寄りもなく幼い二人を心配したガブローシュは、ねぐらにしていたバスチーユ広場の象へと兄弟を連れて行くことにする。その帰り道、ガブローシュは幼い頃のコゼットと同じ年頃のみずぼらしい少女に、自分の大切なマフラーを迷いなく与えるのだった。

第35話 パトロン・ミネットの脱獄

激しい雷鳴と雨が降る夜、とうとうパトロンミネットたちがフォルス監獄から脱獄した。警備兵に追いかけられて屋根から足を滑らせてしまったテナルディエを助けたのは、突然現れたガブローシュだった。パリの街では流行り病のために貧しい人々が苦しめられ、コゼットはジャンとともに街を歩きながら、金持ちと貧しい人との暮らしの差に心を痛めていた。そして、世の中を救うために人々は密かに動き出し、街にはだんだん不穏な空気が流れ始めていた。ABCの友の会でも学生たちが行動を決意しあい、マリウスもアンジョルラスから「君も愛する人のために一緒に行動するべき」と諭される。

第36話 病める都・パリ

流行り病が収まらず、パリの街は一層不安な空気に包まれていた。ジャンは学校の建設をあきらめ、貧しい人々のための病院を作ろうと奔走していた。マリウスをあきらめきれず、二人の逢瀬をこっそりと見つめていたエポニーヌは、偶然会ったモンパルナスから、テナルディエとパトロンミネットがジャンとコゼットの住む屋敷を狙っていることを聞かされる。幼い頃から、人々の好意が自分を通り抜けてコゼットに向けられてきたことを思い出したエポニーヌ。しかし、コゼットが今の自分のように不幸になればいいと思う反面、マリウスの幸せをも奪ってしまうことに、エポニーヌの心は揺れ動くのだった。


世界名作劇場 レ・ミゼラブル 少女コゼット