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第49話 私のお母さん
母・ファンティーヌに結婚の報告をするために、モントルイユ・シュル・メールへと向かうことになったコゼット。母の眠る町にガブローシュとともに旅立ったコゼットは、途中立ち寄ることにしたモンフェルメイユ村へ続く野原の道で、幼い自分の帽子を直してくれた母の姿をだんだん思い出していく。そして到着したモントルイユ・シュル・メールの街で、コゼットは、2人を出迎えたシスター・サンプリスから母のことを聞かせてもらうのだった。
第50話 永遠のリング
念願だった新しい学校の建設も進む頃、コゼットの結婚式が迫ってきていた。弁護士の試験にも合格し、幸せなマリウスとコゼットを前にしながら、ジャンは深く物思いに沈んでいた。自らの罪を心から悔いているジャンは、秘密を隠し持ったままでいることを悩み、ミリエル司教に心の中で問いかけていた。そしていよいよ迎えた結婚の日、サン・ポール教会には2人の祝福を祝う人々が集まり、幸せ告げる鐘がパリの街に響き渡る。
第51話 明かされた真実
自らの秘密をとうとうマリウスに告げたジャンは、すべてを託して2人の前から消え去ってしまう。しかし、ジャンのこれまでの行いを思い起こせば起こすほど、彼の言葉が信じられないマリウス。ジャンがいなくなったことを知ったコゼットとともに、彼を探し出そうと決意する。だがジャンの身を心配する2人には、ジャン。ヴァルジャンへの復讐を誓うテナルディエの魔手が密かに迫っていた。
第52話 銀の燭台
パリの街にノートルダム寺院の鐘が鳴り響く。ジャンの作り上げた学校では、ガブローシュや子どもたちが教室で一生懸命学んでいる。弁護士事務所を開いたマリウスは、貧しい人々のために日々力を尽くしていた。ジャンが消えてから一年以上が過ぎた頃、とうとうマリウスとコゼットの元に遠い村から手紙が届いた。急いで駆けつけた2人の前に姿を見せたのは、重い病にかかり弱りきったジャンだった。そして最後の別れを前に、ジャン・ヴァルジャンの長い過去の告白が始まった。